あかりナイト主催である井村さんの想い ~春日井市が直面する課題とは?!~

いよいよ、募集終了まであと1週間を切ったクラウドファンディング「みんなでつくる『朝宮あかりナイト』!キャンドルであかりを灯そう」ですが、FAAVO名古屋栄では、このクラウドファンディングの仕掛け人の1人である、「朝宮あかりナイト実行委員会」の委員長である井村さんにお話を伺ってきました。この企画の背景には、井村さんが考える「春日井市が直面する課題」があるとのことでした。
 

 
 

井村さんが感じている「春日井市の課題」とは?

私たちが伺った時は、ちょうど「朝宮あかりナイト」のチラシを準備しているところでした。


 

ー井村さん

「このイベントは皆で作りあげるもの。『チラシもみんなで作ろう!』ということで、ワークショップで子どもたちに描いてもらった絵を使ってデザインしたんです。子どもたちが自分たちで作ったという実感があれば、それだけで愛着が湧くと思うし、共感が生まれるかなと思って」

 

当日だけではなく準備の段階からこのイベントを楽しんでもらいたい、という思いが伝わります。そんな井村さんは、春日井市の現状についてこう語ります。

 

ー井村さん

「実は今まで人口が増加していた春日井市ですが、ついに今年、人口が減少しました。この現実を私たちはもっと敏感に感じなければならないなと思っています。そのためには、地元の経済が活性化するような土壌づくりをしなきゃいけないなと思っていて。」

 

また、こうもお話くださいました。

 

「行政がこれから3年間かけて朝宮公園をリニューアルするけれど、まだまだプロモーションが行き届いていない。またこの朝宮公園につながるケローナ通りという遊歩道も一体の施設として認識されているわけではない。それはもったいないなと思ったのがこのイベントを企画しようと思ったきっかけです。今からプロモーションしていけば市民にも知ってもらえるきっかけにもなるし、新しい朝宮公園に期待感も深まるかなと思いました。」

 

 

 

地元のみんなで朝宮公園を盛り上げていきたい

 

さて、このイベントを盛り上げるためになぜクラウドファンディングという方法を選んだのでしょうか。

 

ー井村さん

「普通、この『朝宮あかりナイト』のような商工会議所の青年部が主体となって活動をする時は、商工会議所の予算からだったり、企業の協賛から資金を調達する場合がほとんど。つまり、地元で暮らしている人に直接協力してもらえることって、あまりないんです。その点クラウドファンディングは、個人で3000円から支援できるため、地域の人が気軽に協力して参加することができます。この『朝宮あかりナイト』は、地元の人みんなで作り上げるイベントにしたいので、その点でクラウドファンディングが適しているなと思ったんです。」

 

誰でも気軽に参加できるイベントにしたい、それは今回のイベントだけではないとのこと。

 

ー井村さん

「このイベントの最終目標は、この地域に住んでいる人が『何かイベントをしたい』って思ったら、例えば1枚の申込書を市に提出したら使えるくらいの気軽さで、春日井市の施設を使えるようになること。このまちに住むみんなで、地元を元気にしていきたい。『朝宮あかりナイト』は、その第一歩なんです。」

 

井村さんの、この朝宮公園への想いは、さらに続きます。

 

ー井村さん

「朝宮公園は、ゆくゆくは外から人を集められる場所になればいいなと思っています。例えば、名城公園とか鶴舞公園みたいな感じでしょうか。名城公園みたいに公園の隣に飲食店などがあれば遊びにきた人ももっと楽しめるし、その結果経済も回るんじゃないかな。

『朝宮あかりナイト』は1日限りのイベントですが、経済が発展し人口が増えて、将来的にここに住みたい人が増えるようになったらいいな、というのが目標です。」
 

 

これから大きく姿を変える朝宮公園。もちろん、行政主導で動くということはとても大きいですが、市民一人一人が「この公園は、これからどうなって行くのだろう?」と興味を持って、一緒になって公園を変えていくことは、今後の公園のリニューアルの成功の重要な要素になるのではないでしょうか。一人では何も変えられないけど、イベントに参加してみたり、たとえ参加できなくても、わずかだけれども支援してみる。クラウドファンディングを使った「朝宮あかりナイト」は、まちづくりに参加する第一歩なのかもしれませんね。

 

そんな「みんなでつくる『朝宮あかりナイト』!キャンドルであかりを灯そう」プロジェクトは7月24日まで。
■プロジェクトページはこちら
https://camp-fire.jp/projects/view/82165

ライティング おがわさき